ラ・サール学園の下宿について

本校の下宿の概要

ラ・サール学園には、指定下宿が15軒あり、学園寮とともに自宅から通学できない生徒の生活を支えています。

下宿は、学園から近いところで徒歩1分、遠いところで自転車で15分ほどのところにあります。規模は7人~20人で、すべて個室、本校生専用下宿と一部他校生と一緒の下宿があります。下宿費は月額平均79,000円程度です。食事・洗濯・水道・風呂代は下宿費に含まれ、電気代は別途使用量に応じて徴収するところがほとんどです。

家庭的な雰囲気のなかで、食事・洗濯をはじめとして、安全で充実した生活のために、24時間態勢で世話をして下さっています。

下宿は寮に比べると小規模で家庭的な雰囲気です。また点呼・消灯・義務自習等の制度がない分、規律が緩やかに感じるかもしれません。しかしその分、自分で自分の生活を規律あるものに保つ必要があり、自律の精神が不十分な生徒には下宿生活は向きません。

下宿生活を始める時期

自宅から通学できない生徒は、基本的に、高校1~2年生までは寮で生活をし、高校3年生の段階では下宿で生活することになります。
高校3年生は相当な受験勉強の時間が必要なため、消灯時間のある寮には入ることができません。

また、寮の収容人数の関係で、抽選によって寮に入れない場合もあります。
この場合は下宿係が迅速に下宿を斡旋し、担任と緊密に連絡をとりあい、下宿生活の指導にあたります。

高校新入生のうち、希望する者は、入学当初からの下宿生活を認めています。

中学生は、原則として下宿ではなく寮で生活することになります。特別な事情により中学生で下宿生活を希望する者には、生徒・保護者・担任・学年主任がよく話し合った上で下宿への入居を許可することもありますが、寮は規律ある生活態度や安定した学習習慣を身につける上で絶好の環境でありますので、学園寮での生活を奨励しています。

下宿へ入居する時期は、毎年2月(新入生は4月)です。
年度途中での寮から下宿への移動や下宿間の移動は、特別な事情がない限り認めておりません。

下宿の探し方、契約方法

下宿生活を始めようとする生徒に対しては、入居の前年に、下宿説明会を開いて下宿生活の注意事項を周知徹底するとともに、下宿の紹介をします。

下宿説明会は、新高校3年生向けは高校2年生の6月(PTAの前)、新高校2年生向けは高校1年生の8月(午前授業期間)に行います。

その後、生徒が自ら下宿を訪問し、入居する下宿を決定し、契約をします。

契約には専用の契約書を使用し、契約書は下宿説明会に出席した生徒にのみ配付されます。
下宿にて契約内容を契約書に記入してもらい、それを担任が確認します。その後、保護者・下宿主がそれぞれ署名・捺印して契約完了となります。

下宿説明会は保護者向けには開いておりません。また、下宿を探す際に保護者の同伴は必要ありません。学園では、下宿は生徒自らが探して決定するよう指導しております。もちろん、下宿費のこと等もありますので、必ず契約前に保護者と相談をするよう指導しております。また契約には保護者の捺印が必要となっております。

下宿契約は、特別な場合をのぞき、入居前年の下宿説明会以後に解禁され、それ以前に契約することはできません。
下宿説明会以前に口約束等で下宿を予約されることのないようお願いします。

どのような下宿がよいか

保護者の皆様にとりましては、ご子息をどこの下宿に入居させるべきなのかは、大きな心配事と存じます。下宿費、学校からの距離、建物の新しさ、部屋の広さ、食事の内容、下宿主の人柄等、下宿間の差はたしかにあります。

しかし、下宿のよしあしを決定するのは、何と言ってもやはり入居する生徒そのものです。入居者が誰であるかによって、下宿の雰囲気は大きく違ってきます。

学園としましては、そのような観点から、下宿選びは生徒主体で行っていただき、とくに友人関係を重視して下宿先を決定していただきたいと思っております。
保護者による先走った下宿選び・予約は、しばしばトラブルの原因となりますので、ご遠慮ください。

また、下宿に関する情報は、下宿選びが必要な生徒にのみ提供し、通常は非公開としております。
早くからの予約により、本当に下宿を探す必要のある生徒が入居を断られる等の問題が生じていることに加え、個人情報の保護の必要もありますので、下宿リストや地図等を学園・下宿係に請求されても、通常はお渡しできません。ご了承ください。

下宿生活をさせるにあたって注意していただきたいこと

基本的な生活習慣(朝自分で起きる、食生活、身の回りの整理等)や常識的なマナー(挨拶等)について、低学年のうちからご家庭で十分に身につけさせてください。
とくに挨拶については、円滑な人間関係を構築する上で重要です。学校でも指導しておりますが、他人の家で生活しても恥ずかしくないように躾けるのは、保護者の責任です。

ご家庭とは生活習慣や考え方が異なる家庭で過ごすことになりますので、多様な価値観を認め合うことの大切さについてご指導ください。思い通りにならないことがあって当たり前という感覚が必要です。

下宿では寮とは異なり、生徒の携帯電話の所持を認める場合がありますが、携帯電話は不適切な使用による問題も多く指摘されておりますので、ご子息に携帯電話を持たせるかどうか慎重に検討され、買い与える際にはフィルタリング等の適切な処置を行ってください。
携帯電話を下宿に持ち込む場合は、学校に申請書を提出して許可を得ることが必要です。
フィルタリングを施すことや、テレビ機能・ゲーム機能を使用しないことなどが、許可の条件となります。
スマートフォンタイプの電話はパソコンに相当する機能があるため、下宿への持込は禁止です。

寮に比べると下宿は家庭的で温かい雰囲気であることが多いと思います。一方で、下宿主は保護者の代わりとして大切なご子息を預かっていらっしゃるという責任がありますので、単にご子息の生活の場を提供するだけでなく、間違ったことをした場合には叱ります。
ラ・サールに来た目的を忘れた生徒には諭します。学園としても、下宿において温かく厳しい指導をお願いしております。下宿は宿泊業ではありません。下宿生はお客様ではありません。保護者の皆様もぜひご理解ください。

入学案内について

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■ 下宿について

指定下宿が15軒あり、自宅から通学できない生徒の生活を支えています