鹿児島市小松原のラ・サール学園(中学校・高等学校)オフィシャルサイト

入学式式辞

2019.4.4 校長入学式式辞

入学式式辞(2019)

新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。

今日はここにいる誰にとっても特別な日です。学校生活の新たなステージが始まるからです。あなたたちにとって意味があるというだけではありません。あなたたちとこの時間を共有しているすべての人たち、つまり、あなたたちの家族や先生、そして友人にとっても大切な日なのです。

あなたたちは、ここラ・サール学園で学校生活を送ります。学園生活の始まりにあたり、考えてみてほしいことがありますので、この機会にお話します。

さあ、それではみなさんに質問することから始めましょう。
もし誰かが、あなたたちに157万6,800円をくれるとしたら、あなたは何をしますか。もしくはその倍、315万3,600円をくれるとしたらどうでしょう。旅をしますか?何かを買いますか?貯金しますか?投資しますか?

アメリカ大統領を務めたエイブラハム・リンカーンの「時は金なり」という言葉は、時間がいかに貴重なものかを示すものとしてとても有名です。しかし、私はあなたたちに伝えたい。「時間はお金ではない」「時間はお金以上に大切である」ということを。仮にお金を失ったとしても、1日余計に働いたり、投資をしたり、場合によっては借りたりすることで、それを取り戻すことは可能です。けれども、時間を取り戻すことはできません。過ぎ去ってしまった時間は戻らないのです。ですから、人生で何をなすつもりなのか、また人生をどのように活かしていくのかについて、考えることはとても大切です。

今から300年以上前、聖ジャン・バティスト・ド・ラ・サールという男性が、およそ3,574万分という遺産を受け取りました。これは、彼が生きた時間、つまり68年の年月に相当します。そして彼の愛と献身のおかげで、彼が生涯をかけて実らせた成果は、現在もなお息づいているのです。

今年は、ラ・サール師が亡くなってちょうど300年となる節目の年であり、それをお祝いする特別な年になります。それは同時に、今日あなたがたが既にその一部となっている、300年に及ぶ歴史を祝うことでもあります。このたいへん重要な機会に、私は、あなた方一人一人にお祝いを贈ります。もし私が、157万6,800円、または315万3,600円ではなく、同じだけの分をプレゼントするとしたら、あなたは何をしますか。もちろん、157万6,800分や315万3,600分という時間は、あなたたちが今日からここで過ごすことになる、3年または6年に相当します。

あなたたちにはぜひ、その時間で自分が何をしたいのかについて考えてほしいのです。どれくらい遠くまで行きたいですか。どれくらい大きく自らを成長させたいですか。今日なすべきことを明日するのでは遅いということを、忘れずにいてください。与えられた時間であなたたちは何をしたいのか。私の問いかけに対する答えを見つけるヒントになればと思い、「ラ・サーリアンの時計」を紹介します。

これは300年以上前にラ・サール師によって作られた時計であり、それ以来、21万9,000回も時を刻んできました。それだけの時を経てなお、ラ・サール師の精神は健在であり、またかつてないほどに強まっています。これは、ラ・サール会の教育を受け入れ、FAITH, FRATERNITY, SERVICE という価値観を守り続けてきたブラザーや教職員の努力によるものといえるでしょう。今あげた3つの価値観は、ラ・サールのファミリースピリットの根幹をなすものです。そして、あなたたちはもう、ラ・サールファミリーの一員なのです。この時計の中に、あなたたちを導いてくれるいくつかのシンボルが描かれています。
火。これは、私たちが1日1日を生きていくうえで持っていなければならない情熱を表しています。
水。これは、私たちの行いが純粋で曇りのないものであることを表します。
ヘッドフォン。これは、正しく生きる術を学ぶため、年長者の言葉に耳を傾けることを示します。
互いに肩を組んでいる人々は友愛です。友愛の精神とともに、私たちはこの学校で生活します。
読書する若者。これは、日々学ぼうという私たちの願いと努力を象徴しています。
そして重ねられた手は、弱い立場の人たちや助けを必要とする人たちに向けられる私たちの奉仕を表しています。

以上のシンボルに加えて、あと4つ、注目してほしい要素があります。
・握り合う手は、ラ・サール会の学校に関わってきたたくさんのブラザーや先生たち、保護者の方々、そして職員を表しています。
・世界を内に持つ心は、私たちが何に対して心の準備をしているのかを思い出させてくれます。
・花の電球が表すのは、あなたの命と創造性です。3年または6年後にあなたたちが卒業するとき、それらはきっと花となり咲くでしょう。そしてあなたたちは、身につけた知識は他者への奉仕に活かされなければならないことを知るのです。
・見過ごすわけにはいかない最後の要素は、時間を指し示す針です。針の上には、ラ・サーリアンにとって重要なキーワードが2つ書かれています。Faith (信頼)と Zeal (熱意)です。

これらの言葉が、あなた方を生涯にわたって導く言葉となりますよう祈ります。Faith とは、神、両親、先生、そして友人に向けられる信頼に他なりません。そして Zeal とは、情熱と献身であり、あなたたちはそれらとともに生きていくのです。

最後になりましたが、保護者の皆さま。
私たちを信頼し、皆さまにとって最も大切なご子息を託してくださいましたことに対し、心からの御礼を申し上げます。本日、人生の新しいステージをスタートさせた子どもたちが、生まれた国にとって、そして世界にとって立派な青年に成長できるよう、学校として教職員一同最大限の努力をしてまいります。ご子息のご入学、おめでとうございます。これまでと変わらず、ご子息の学校生活を支え、応援してあげてください。

新入生の皆さん。
ラ・サールファミリーの一員となられたこと、ほんとうにおめでとうございます。
心から歓迎いたします。

Indivisa Manent.

Domingo Villamil
Principal

校長の署名
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